応用情報技術者試験を受ける人で、この試験を受けても業務に役に立つのか?と思っている人は多いと思います。特に私のような文系サラリーマンはそう思っていると思います。
正直いって応用情報試験のプログラミングやデータベース等の理系の知識は、文系業務には全く役に立たないと思います(理系の業務をしている人には多少は役に立つと思います)。なので、午後の選択問題ではこれらの分野は選択しません。しかし、応用情報試験には文系の分野も多く出題されるので、正直、これらの文系知識は私の業務にいかす事ができた分野もありました。
元々、私自身は普段は文系の業務に携わっており、理系の資格である応用情報技術者試験は知識を得る為というよりも、キャリアアップの為に勉強を始めました。
しかし、結果的には、応用情報試験のマネジメント系の知識等は業務にいかす事が出来ました。この点は、応用情報試験の勉強をしてよかたなーと感じた点でもあります。もちろん、実際に勉強をした期間は2週間なので、この期間に身に着いた知識は完ぺきではありません。
なので、普段の業務においても、勉強した知識は実際に業務で使わないと勉強した意味がない!と思い、積極的に業務にいかして使うように心がけました。
今回は、私自身が応用情報試験の勉強をして、実際に文系の業務に応用できた分野とその知識を紹介します。応用情報試験の知識って実業務で本当に役に立つのか?と疑問に思っている人は是非とも参考にしてください!
プロジェクトマネジメントのアーンドバリューマネジメント(EVM)
アーンドバリューマネジメント(EVM)とは業務の進捗管理の手法の一つです。私が受けた応用情報試験では午前・午後問題両方で出題されました。
コストを意識する事の大切さ
英語ではEarned Value Managementと表記され、要するに、プロジェクト全体の進捗を実際に投じたコストを元に分析する手法の事です。
私自身、マーケットのコンサル業務で顧客の管理を任される事が増えてきたので、このEVMの知識を役に立てることが出来ました。
元々、顧客を管理するツールは弊社では複数用意をしていて、それを使って顧客を管理するのですが、別のスプレッドシートを用意してEVMを取り入れたシートを作成して顧客管理を行うようにすることが出来ました。
サービスマネジメントのサービス・レベル・アグリーメント(SLA)
サービス・レベル・アグリーメントとはサービス提供者が契約者に対する品質を保証を示したものです。英語ではService Level Agreementと表記され、サービス品質保証と訳されます。
SLAは決して理系だけが扱う知識ではない
こちらは私が受けた応用情報試験では午後問題のみに出題されました。SLAは通信サービスやクラウドサービスやレンタルサーバーサービスに用いられることが多く、理系のイメージをされる人が多いのではないのかと思います。
しかし、実際には文系の業務でも使われます。私の業務の場合は、特に長期的な顧客対応の際によく出てくる言葉です。弊社が提供するサービスは、長期的になると環境の変化や使用条件に変化が生じる事が場合があります。
私が担当するコンサル業務では長期的にサービスレベルを数値で定量化して、責任の所在について曖昧さをゼロにする規則を決める事が必要とされる場合に、SLAを用いて解決する事が出来ました。
システム監査の外部委託管理の監査
外部委託管理の監査に関する問題も応用情報試験で出題されます。私が受けた時も出題されましたが、問題自体は簡単でして、あまり知識が無くても、解ける問題でした。
応用情報試験でのこの問題自体は簡単でしたが、この知識は業務に応用に使用する事が出来ました。私のコンサル業務では弊社では知識が及ばない高い専門性を必要とした場合、外部の会社に業務を委託する事が多々あります。
外部との会社と連携する際に必須の知識
その際には、弊社や顧客情報漏洩のリスクや、運営管理リスクなどは私とは違う部署が担当をしているのですが、私自身も出来る範囲を行うようにする事で、上司や他の部署から信頼を獲得する事が出来ました。
応用情報試験では、外部委託先との契約を結ぶ際のチェックリストやヒアリングなどによる監査手法の流れを勉強する事ができるます。
私の場合は、事前に時間の経過や環境変化によって外部委託先の成果物の担保が損なわれることが懸念される場合に、上記の流れを思い出し、対応する事が出来ました。
まとめ
応用情報技術者試験の勉強をした上で、実際に私が業務に応用できた知識の一部を紹介しました。
応用技術者試験の勉強をしている人は、その知識が本当に業務に応用できるのか?と感じている人が多いと思います。とくに私のような文系の人間だと、なおさらそう思う事でしょう。
しかし、業務ではもちろん、他の関係のないビジネス書等を読んでいると、応用情報試験で学んだ知識を散見する事が出来、更に理解を深める事が出来ます。
応用情報試験で学んだ知識は決して無駄ではないので、これから応用情報試験の勉強を始める人は、モチベーションにして貰えたら幸いです。
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